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りんかい線 新型車両 新型71-000形 DEBUT!

開業以来走り続けてきた 70-000 形車両に代わる新型車両 71-000 形を導入します。
本車両は 2025 年 10 月に営業運転を開始し、2027 年度上期中に全 8 編成 80 両を導入する計画です。

MOVIE ムービー

DESIGN CONCEPT デザインコンセプト

国際的な人・文化・情報の交流を
感じさせるスピード感のあるシャープな
デザインと、
魅力ある都市景観に
ふさわしい高級感や上質さを感じさせるデザインをテーマに、
ウォーターフロントの美しい羨望や、洗練された都市空間の上質さを備えた車両を目指しました。
海と都会をイメージさせる色彩で、
出会った時の期待感を演出しています。

EXTERIOR 外観

前面デザイン

前面デサインは、70-000形の丸みのある面影を譲り受けつつ、海や波のおおらかさを取り入れ、前面上部のひさし形状が横方向への広がりを強調しています。
また、前面の足掛けを廃し、大きくボリュームを持たせたところも特徴です。
前面のカラーリングは、臨海副都心を訪れる皆様に、より親しみを感じていたたけるように優しい微笑みをイメージしました。

表示器

前面と側面の行先表示器には、高いコントラストで「くっきり、はっきり」見えるカラー表示器を採用し、必要な情報をお客さまにしっかりお伝えします。

構体外観

構体は最新のsustina仕様としており、側面の外板は板同士を突き合せ、レーザー溶接で接台することで段差を無くし、エクステリアの持徴的な大型デザインフィルムが映える、フラットで美しい外観を実現しました。
また、全周にわたり外板と各フレームをレーザー溶接で接合することにより、接合部の防水性能向上を図っています。
前面部分は自由な造形が可能であるFRP(繊維強化プラスチック)製を採用することで、複雜なひさし形状を実現しました。

側面デザイン

側面のカラーリングは、ホームドアの高さを考慮して、車両腰部から上部にかけて配置し、側面はエメラルドブルーのグラデーシヨンとスカイプルーの3本線を
アクセントに入れることにより、東京湾ウォーターフロントの水辺の空間を表現しています。
先頭部分は白とターコイズグリーンをダイナミックに入れることにより、りんかい線らしい躍動感やスヒード感を表現しています。

号車表示・ピクトグラム

車端上部の号車、車番、ピクトグラムの標記は側面のグラデーションとなじみ、隣の車両と連続性のあるものにしています。ホームドアの高さを考慮して見やすい上部の表示とし、りんかい線らしさを表す白、ターコイズグリーン、ブルーで構成し、号車、車いす、ベビーカーマークを一体にして表現することにより、デザインを損なうことなく、必要な情報をわかりやすく表示しています。

INTERIOR 内観

りんかい線らしさを追求し、魅力ある都市景観の情景にふさわしい上質感をイメージしたインテリアとしました。
腰掛モケットは、グレーを基調としつつ、レインボーカラーのさし色を入れることにより、クールな雰囲気を表現しています。
妻壁、つり手にネイビーを採用することにより高級感を演出しています。

袖仕切

急停車時などの衝撃を緩和させる大型の袖仕切りを採用し、安全性を向上させています。
また、ドア付近にお立ちのお客さまの荷物が、座っているお客さまに干渉しないよう配慮しつつ、中央に設けた大きなガラスが、開放感と清潔感を演出しています。

つり手

つり手は走行する車内において、お客さまの姿勢を支える大切な設備です。手の小さな方や、握力の弱いお客さまでも「握りやすく使いやすい」形状にしました。
滑かな外形は圧迫感を軽減しながら、身体への接触時の安全性を向上させています。

客室照明

客室の天井には、反射式照明を採用することで影のできにくいやわらかな光となり、明るく開放感のある空間を演出しています。

シートモケット

シートモケットの柄は、70-000形や7番目の副都心からイメージした7色のレインボーカラーで構成。臨海副都心のビル群を表現したブロックパターンとし、都会感を演出しています。

妻壁

妻壁は、海の波の揺らぎを表現した横目の柄としています。また、70-000形の木目調のオマージュでもあり、りんかい線らしさを表現しています。

床敷物

床敷物はコンクリート調のグレーの中に、お台場海浜公園のビーチをイメージして黄色のチップを混ぜた柄としています。

SAFETY&SECURITY 安全性

構体内部

側面衝突時の衝撃に対する安全性向上を目的とし、各部骨組を屋根から床までリング状に配置する構造を採用して、構体全体の強化を図りました。更に構体の台わく端部には、オフセット衝突時に双方の車両が離反し、損傷を軽減させる構造を設けて、客室の安全性を高めています。

フリースペース

全ての車両にフリースペースを設置し、車いすやベビーカーをご利用のお客さまが、フリースペース設置車両までホーム上を移動することなくご乗車いただけるよう配慮しました。
また、介助者やベビーカーご利用の保護者の方にも使いやすいように、フリースペースには2段手すりを設置しました。

優先席

優先席であることが容易に識別できるようシートモケットの色をピンクの配色とし、上品で落ち着いた空間を演出しました。
座席には、立ち上がるときの補助として使用できる保護棒を1本追加して、3人掛のどの席からも利用できるよう配慮しました。また、保護捧は、通路側に大きく湾曲させて使いやすい形状にしました。

前方カメラ

事故や災害が発生した際の状況確認や原因究明を正確に行うため、先頭車両の前方にカメラを設置しました。

非常通話装置

乗務員や駅係員に緊急事態を知らせる非常通話装置を各車両に4台搭載しました。マイクを通じて乗務員と通話できる機能を備えており、緊急事態の内容を迅速かつ詳細に把握することが可能になりました。

防犯カメラ

お客さまに安心してご利用いただけるよう、全ての車両に防犯カメラを搭載しました。
防犯カメラの映像は、乗務員がリアルタイムに確認することが可能で、車内セキュリティを向上させています。

空調設備

冷房能力を従来より約20%向上させるとともに、最週な車内温度管理を全自動制御で
行います。
また、微粒子イオンでカビや花粉、菌、ニオイなどを抑制する効果がある装置を全ての車両に搭載し、清潔で快適な車内環境を提供します。

車内案内設備

各ドアの上部に17インチワイド液晶表示器を設匿し、行先、ドア開扉方向、乗換案内、運行情報、駅設備案内などを表示します。
また、ドア開閉時には表示器下部のランプ点滅によるドア開閉案内や、チャイム音でドア開扉位置をお知らせする機能を搭載しバリアフリー促進を図りました。

DRIVER’S CAB 乗務員室

非貫通の全室運転台構成で、運転席は視認性向上のため高床構造としました。衝撃吸収構造を採用し、クラッシャブルゾーンとサバイバルゾーンの構造区分と前頭部に衝撃吸収材を設けることにより、万が一の衝撃による車両破壊から、乗務員とお客さまの安全を守ります。また、運転士の背面部分の仕切りには非常救出口を設けており、衝撃時の乗務員救出が迅速に行えるよう配慮しています。

主幹制御器は左手操作のワンハンドルで、右手クリップに勾配起動スイッチを設けています。

運転席の正面にはTEスイッチと戸閉表示灯を配置し、右側には列車無線装置と防護無線装置を配置しています。

車両制御機器、メータ表示器は12.1インチのカラー液晶3画面で構成しました。前部標識灯は、運転台上部に多灯式LEDを配置し、夜間及び地上側からの視認性を向上させています。

MAIN DEVICES 主要機器

主要な機器が故障しても走行が可能となるよう、主要機器二重系化や複数機器による補完などバックアップするシステムとし、万が一事故や故障が発生した場合にも、本線上を長時間支障することなく最寄りの待避線等まで走行できるよう輸送安定性を高めました。

走行装置

軸はり方式のボルスタレス台車で、M台車が踏面片押しブレーキ、T台車が踏面片押しブレーキとディスクブレーキを併用する方式を採用しました。ブレーキ制御は軸単位て行い、先頭台車には駐車ブレーキを搭載しています。
また、軸ばねダンパを採用することで上下振動を抑制し、乗り心地の向上を図りました。

制御装置

IGBT素子を使用したVVVFインバータ制御で、
主電動機(定格出力140kW) 4台1群を制御する方式で、主回路方式には2レベル式を採用しました。力行は5ノッチあり、定速制御及び低定速制御機能を有しています。

戸締装置

ラック・アンド・ピニオン式の戸閉装置を採用しました。モータ軸に直結されたピニオンがラックを駆動させてドアを開閉させるシンプルな構造で、軽量化や、信頼性向上、省メンテナンス化を図りました。
また、戸挟み検知感度や引きずり検知性能を高めて、安全性を向上させています。

集電装置

シングルアーム式で電磁かぎ外し装置、上昇険知装置を設けています。
3号車には予備パンタグラフを1台搭載し、常時使用するパンタグラフが全て損傷しても、予備パンタグラフを便用して走行可能としています。
シングルアーム式を採用することで、軽量化及び降雪による被害軽減を図りました。

保安装置

ATC/P統合型車上装置を搭載しており、無線式ATC(ATACS)とATS-P両方の機能を同一の機器で制御する構成で、省スペース・省エネルキー化を実現しています。
無線式ATC(ATACS)とATS-P機能は、地上側の条件に従った自動切換を可能としています。